無虹彩で弱視の娘のこと

先天性無虹彩症の娘の備忘録的成長記

自転車にのれません。

ちぃ(10歳)は自転車に乗れない。

理由は2つ。

1)弱視なので自転車に乗って1人行動させることに私がものすごーく不安。

  (というかそもそも自転車に乗っちゃダメくらいに思っていた)

2)マンションの駐輪場が1世帯1台しかない(夫の自転車用)

 

 

中学校も自転車通学が認められていないっぽいのでマストアイテムでもなさそう。

他の世帯は共有部(主に玄関ドアの前)に2台目を置いているけど禁止事項だしそこまでして・・って思っていた。

ちぃは諦めている感じもあったけど(自転車の所持なのか、操作なのかは不明)妹のりぃが欲しい!乗りたい!と2~3年前から騒ぎ出した。

 

 

家から遠くないところに交通コーナーという自転車練習のコースがあり、自転車を無料で貸し出してくれる公園がある。

そこで補助輪付きで何度かは乗っていたけど、補助なしにすると途端に楽しくないようで、さらにこの2年はコロナで自転車も借りれず1年生の時以来補助輪付きどころか自転車に乗る機会がなかった。

今シーズンは自転車貸し出しも再開したのでりぃが騒ぎ出した。

自転車は買えないけど、ちぃにもせめて乗れるようになってほしいので、いざ公園へ!

 

 

ちぃは負け戦(自転車)にはのらない(乗りたいけど)

なのでうまいこと誘導する必要があった。

まずはなんとか一緒に公園に行くよう仕向ける。

初めは補助輪のりぃを1人で遊ばせ、ちぃはコーナー内の遊具へ。

りぃが補助なしに借り換えるタイミングでちぃも借りたいと。(しめしめ)

 

交通コーナーはそれなりに広く、利用者もそれなりなので事故は気にせず走れるのがありがたい。

補助輪時代からちぃも誰かにぶつかったりすることなく操作はできていたのでそこは不安はなかった。

 

 

まずは2年前に教えた足漕ぎに慣れてから緩斜面を足をつかずに下ってもらう。

おおっ、りぃよりはるかに安定してる!

ちぃは乗れない自分を私に見られたくないので、私は定位置で過ごし時々目の前を通るちぃを見守る。

で、時々褒める。(指導的スタンスはご法度)

するとなんということでしょう。

1時間で乗れるように!(まぁ、いうて10歳だし)

 

りぃもかなりグラついてはいるけど同じ日に乗れるようになり、こっちは走り屋ですか?ってほどの爆走を見せていた・・

 

札幌にはポロクルというシェアサイクルがある。

札幌中心部のみだけど、我が家は観光地が近いこともあり近所にも設置されている。

身長135cmから乗れるらしいのでちぃが乗るなら来年かな?

あれがあると学校から2駅の英語にもポロクルで通える。

自転車を買う必要がない。

お友だちほどかわいい自転車ではないけど、電動アシストだ。

どうだ、乗りたいだろう。

 

 

しかし問題が。

数日前、マンション前に車を横付けし、車から降りたちぃがマンション内へ。

・・のはずが何かを思い出して急に車に走って戻ってきた。

が、そこで歩道を走る自転車とぶつかりそうになった!

なんとか自転車も転倒せず、ぶつかりもせずに済んだけど、10歳だとまだ急に走り出すこともある。(何度も歩道は走るなって言ってるんだけどね・・)

そしてちぃは私たちに比べ視野は狭くない(病的に)ものの、広範囲の状況把握ができない。(いや、できるのか? 苦手なのは間違いない)

だから自転車ほどのスピードで横から近づかれると気付きにくい。

それを見ると、やっぱり自転車はこわいなぁってなる。

ちぃはりぃと違って無理なスピードでは走らないのはわかってるけど、晴眼の健康な人は無謀な走り方もするし、世の中に弱視がいること(そして自転車に乗っているかもしれないこと)は運転中は頭にないだろう。

横浜よりは人口も少ないし、道路も広くて走りやすい札幌だけど、小学生の死亡事故も毎年のように見かけるから心配。

 

 

というわけでタイトル改め、自転車には乗れました。

が、使うのかどうかはまだ慎重に検討しないと。

乗れると世界が広がるし、メリットも大きいんだけどね。

これは杞憂(または恒例の過保護)なのか?