無虹彩で弱視の娘のこと

先天性無虹彩症の娘の備忘録的成長記

夜に慣れる(なお、駆けることはできない)

ちぃは昔から夜道を嫌がる。

「見えない」といつも言うけど、その[見えない]の程度がわからないから困る。

 

ちぃも私たちがどの程度見えているかわからないからお互い様なんだけどね。

 

我が家は家族でのお出かけ(実家訪問や小旅行)のとき以外は夜に外出しないし、したところで車だから夜道を歩くことがほとんどない。

そうやってちぃを夜道から自然に遠ざけていた。

 

 

ただ、普段から日中の歩く様子を見ていても、前から自転車や歩行者が来ても全くよける気配がない(10メートル先は見えてないので当たり前だけど)。

あの感じだと夜道は目の前に相手がいてもすれ違う瞬間まで見えてないまであるなぁと不安に思う。

ウワサ?によると白内障の手術後は、術前より夜道が見えにくくなるとか。(ちぃは白内障の手術済をしている)

 

 

来年からは中学生。

部活や塾(やるのかも知らんけど)の帰りは遠いし暗い。

でも1人で暗い道を帰ってくることに慣れなければ!

 

運のいい?ことに、昨年の秋からちぃの習い事の場所が移転して我が家に少し近づいた。

習い事が17時スタートで、私は仕事なのでちぃ1人で行くしかない。

移転前は地下鉄ですぐ(帰りは車で迎え)なので夜道の歩行練習には物足りない距離だったけど、移転後は近いので往復徒歩になった。

距離にして片道800メートル少々だけど、夜道も1人歩きも慣れてないちぃには大袈裟ではなく一人旅。

 

 

札幌は10月半ばになれば日の入り時間は17時前なので立派な?夜道。

このために白杖もゲットして準備万端。

 

 

移転後最初の2回は往復一緒に行って目印になるお店や左右の歩道のどちらの方がより通りやすいか確認した。

意外に同じ道でもお店の有無によって左右の歩道の明るさがちがったりして一緒に歩いて確認できて良かった。

さらに雪道は除雪の有無で歩きやすさも違う。

毎年通学で転倒しているちぃなので、転倒リスクも高くて心配。

 

 

私の帰宅とちぃの帰宅の時間がほぼ同じなので、最初の頃は私が帰宅したときにちぃがいないと、遅い!事故にあってなければいいけど・・と、いちいち心配していた。

最近はようやく過剰な心配はしなくなった。(はず)

 

 

白杖はお試しで出したことはあるみたいだけど、実際の出番はなく御守り代わりにカバンに忍ばせているみたい。

今は日の入りも17時近くまで延びたから行きは問題なく歩けているっぽい。

それでもちぃからはたまに送ってと頼まれることもある。

 

ちなみに中学校までの距離は小学校より遠く1.6kmある。

暗い道は中学生になるまでにもう少し慣らさねば。