無虹彩で弱視の娘のこと

先天性無虹彩症の娘の備忘録的成長記

白杖への第一歩、アイフェスタ

札幌に来てすぐのころ思っていた。

横浜だとライトセンターなどで、視覚障がい者に必要な補助グッズを手にとって見ることができる機会が年に何回かあった。

拡大読書機やルーペ・単眼鏡、読み上げ機能のある家電など便利な生活のためのグッズがたくさん展示されていて見ているだけでわくわくするような場所。

 

 

数年前に札幌での弱視教育研究全国大会に参加したときにはちょっとしたブースはあったけど、本当にちょっとしていた。

 

そしてそんなこともすっかり忘れた(札幌で補助具を一度に複数見ることができる機会はないと割りきった)今年の夏、通級の先生からプリントを1枚もらった。

第7回アイフェスタin札幌。

!!!

札幌にもあるんだ!

しかも7回目!

 

 

当日、ちぃとりぃを引き連れて現地へ。

会場はなかなかの熱気で室温も混み具合もすごかった。

みんなここぞの機会に!という熱意でもあるのかな?ってほどに。

そんで私たちのお目当ては白杖

 

ちぃが以前から白杖を欲しがっていたけど知識がなく購入できずにいたので、アイフェスタで実物を試せるといいなーと思っていた。

 

が、白杖ブースはめちゃ混みで、しばらく待ってみたものの担当者と話す時間は作れそうもなかった。

別のフロアにもブースがあるので先にそちらにも顔を出してみよう。

 

そこにも気になるブースはあるけどやっぱり混んでいて商品すら気軽に見られない状況。

お隣に視覚支援学校のブースもあったので、白杖の指導について聞いてみたけど外部児童への指導はしてないとのことだった。

 

けれど一般向けに白杖の使い方の指導をしてくれる方がアイフェスタに来ているということを教えてもらった。

ありがたやーとその方のいるブースへ行ってみたものの、その方の周りに人だかりができていて近寄るのも難しい。

そこでもう1人白杖の指導ができる方が北海道盲導犬協会にもいると聞いてさっきのフロアに戻る。

 

 

北海道盲導犬協会の方は比較的待たずに話をすることができた。

ちぃみたいな夜間に見えにくいためたまに使用する程度なら、時間をもうけてしっかりレクチャーしてもらう必要はないようで、ざっと持ち方や動かし方を教えてもらった。

ちぃに合った長さでオススメの日本製の折りたためる白杖も教えてもらえた。

無知な私たちにさらっと私たちが必要としている情報を提供してくれるなんて本当にありがたい。

 

 

触らせてもらったのは瀬川商店という東京のお店のもので通販で購入できるらしい。

ちぃは実際に白杖を持って、レクチャーされた通りに操作したりでテンション↑

なんか新しいおもちゃみたいな喜びように不安を覚えるが・・

結局帰宅してすぐにネットで購入し今に至る。

 

 

使う場面は習い事からの帰り道。

白杖デビューはすぐそこだ。

 

 

ただ、アイフェスタで困ったこと?もあった。

それは視覚支援学校のブースで私が説明を受けている間のこと、ちぃとりぃにお土産をくれたり話しかけてくれた学校関係者の方が2人いた。

1人は全盲、もう1人も指数弁レベルと思われる方だったのに、ヤツら(ちぃ&りぃ)は話しかけられても一言も発せずに頷いたり首を傾げたりしている。(2人とも人見知り)

おいおい!それじゃ伝わらねーんだよ!

急いで、意思表示は言葉で!と言ったものの、その後も恥ずかしくて姉の後ろに隠れるやら、相変わらず首振りで返答するやら。

頷きもわからず沈黙に困っているお姉さん(学校関係者)2人。

 

やむなく早々に話を切り上げ、お姉さんにお詫びしながら引き上げる。

んで、説教。

 

 

ちぃは自分が見えにくいからこそ、全盲の人には態度では何も伝わらないことをわかってほしかったけど難しいのかな。(同じように困った経験はないのかな)

前も2人には同じ注意をしたような気がするんだけどな。

まぁ全盲の方と関われる機会は少ないから意識しないと言葉がでないのもわかるけどね。

 

 

もう我が家の教育方針で返答は言葉で!を植え付けるか。