無虹彩で弱視の娘のこと

先天性無虹彩症の娘の備忘録的成長記

まぶしさ(羞明)対策

ちぃは外を歩いても特に眩しそうな様子はなかった。

でも診断がついてからは少しずつ目を守るための対策を始めた。

 

1歳ごろ、つば付きの帽子を購入。

ちぃがポイポイ落とすのを拾って歩く私。

かぶることに慣れてなくて違和感があるんだろう。

結局あまりかぶらなかった。

 

車の後部座席に日よけを購入。

カー用品店で購入した、吸盤が真ん中についた黒いメッシュの日よけ。

この頃は外の景色を興味を持って見てほしかったけど、日よけをすると景色が見えないし、ちぃからも邪魔と言われ、吸盤もすぐ外れるのであまり活躍しなかった。

 

(最近ようやく磁石タイプのかわいい日よけを発見して、数年ぶりに車に設置。

それまでは座席を抜け出し後部座席の足元にしゃがみ込むことが多かったちぃも、やっと座席に座ってくれるようになった。

もっとちゃんと調べればよかった。

そりゃかわいいほうがいいよね。まぶしくないほうがいいよね。

カーテンのように取り付けているから景色が見たい時もめくるだけ。

大活躍の予感。)

 

2歳になると帽子に慣れたのかかぶってくれるようになったので、体操に通うときは帽子をかぶった。

 

4歳、遮光眼鏡購入。

入園前に購入し慣らしておきたかったので3歳半を過ぎた頃からリサーチ開始。

東海光学のCCPとHOYAのレチネックスが候補にあがった。

こども医療センターで眼鏡合わせを予約したものの、当日まさかの曇天。

次回予約(1か月後)に晴天の保障もなくこども医療は断念。

さすがに明らかに眩しい日じゃないと遮光眼鏡の効果は確認しにくい。

 

ライトセンターでもCCPがあったので見てもらった。

この日はそこそこいい天気。

外でボール遊びをしながらチェック。

ゴーグルをフラットにしてレンズの部分だけにしたようなサンプルがあり、色々試してみる。

本人に見え方を聞いてもこの時点では的確な返答はないので、どの色だと目を大きく開けるか(眩しくて目を細めていないか)確認して何種類か候補を絞る。

なんとなく茶系が合いそうということだけ確認できた。

 

鹿島田にある15条指定医のいるクリニックではレンズ2種類を2週間貸し出してくれた。(ありがたやー)

ここでは障碍者手帳の申請の時に相談して貸し出しにこぎつけ、CCPのNA,LGあたりを借りた。

手持ちの眼鏡にクリップでつけるタイプのだったかな?

大人用の大きなレンズを借りて試したけど、やはり決定打はなし。

そして決まらないまま札幌にお引越し・・・

 

札幌では富士メガネがロービジョンセンターという補助具なども取り扱う専門店があるようだったので、近所の富士メガネで晴天の日にお店の駐車場で店員さんと確認。

さすがにまぶしかったことと、意思表示がはっきりしてきたのでFL(Fallen Leaves、落ち葉色)で決定!

 

変わった色の眼鏡をかけるにはかわいい眼鏡じゃないとダメだ。

ということでちぃの好きなLEGOの眼鏡にしてみた。

茶系のレンズに合うブロンズ色のフレームの眼鏡。

オーバーグラスタイプの遮光眼鏡と迷ったけど、オーバーグラスは度が入っていないので2つメガネをつけるから重いとかなんとか聞いていたので、度付きの遮光眼鏡にした。

まぶしい日はこっち、室内は普段使いのメガネ、と使い分け開始。

 

でも結局雪国の冬はかなり眩しいので、周りを覆ってくれるオーバーグラスタイプも購入し、冬はそれを使っている。

既製品で子ども用FLのオーバーグラスがあってよかった。

 

今は促せば遮光眼鏡を使ってくれている。

小学校に入ったら、恥ずかしくて使わなくなることが心配。

 

遮光眼鏡など弱視に必要な特殊グッズは小さいうちに身近なものにしておくことが重要。

 

大きくなると、みんなと違うことに抵抗や不安があるから、見やすくても便利でも使いたくない心理がはたらく。

ちぃは小さいうちから遮光眼鏡や単眼鏡が当たり前の環境にしておくことができた。

 

これはちぃにとってアドバンテージだと思う。

 

ちなみに私もちぃと同じFLの度入り眼鏡を作ってもらった。

まぶしい日のおでかけは2人で同じ色の眼鏡をかければ、ちぃに恥ずかしさがあったとしても掛けてくれるかな、と思って購入した。

最近は一緒に遮光眼鏡を掛けてのおでかけは減ったけど、車の運転でかなり役立っている。

私にとっても便利な補助具なのでした。