無虹彩で弱視の娘のこと

先天性無虹彩症の娘の備忘録的成長記

市立、私立、道立の壁

北海道の学校は一般的に大きく分けて市立、私立、道立の3つ(だよね?)

 

横浜で幼稚園に入園するときも二重在籍というワードが出てきたけど、このときは同じ文科省管轄内で複数の場所に所属できないということで、ちぃは幼稚園と盲学校の幼稚部には同時に籍を置けないことになっていた。

 

厚労相管轄(保育園)に在籍して文科省管轄(市盲の幼稚部)に在籍するのはアリということで実際そうしている子もいた。

 

結局は幼稚園に入園しても、教育相談という名目で月に数回盲学校には通えるから幼稚園入園、即、盲学校の敷居を跨げないなんてことはないんだけどね(ありがたやー)

 

そしてちぃが横浜の幼稚園に入園が決まったときも盲学校の先生が幼稚園に出向いてちぃの情報を提供してくれたり、園内のどこにちぃの困るポイントがあるかを弱視児に精通した目線で確認してくれた。

先方の幼稚園もスムーズに対応してくれたようで、ここの連携は本当に心強かったのを覚えている。

 

この、どこが管轄で~という問題はどこにでもあるようで・・・

 

 

5年生にもなると学校から私立中学の学校見学のようなイベントの案内が配られる。

小学生なのに中学校に潜入できる!くらいの感じだと思うけど、ちぃは案内が来るたびに興味を持ち私立中学に行きたいようなことを言い始めた。

 

基本的には戯れ言として聞き流しているけど、万が一ちぃが本気だったらちぃが成長しようとしている気持ちを自我ごと踏み潰すことになってしまうのでそこは慎重に見極めて、と。

 

学校案内のビラは当たり前だけど魅力的なことしか書いてないからちぃが興味を持つのももっともなんだけどね。

 

 

で、横浜時代の難関にぶち当たる。

通級は札幌市でやっている。

ちぃの通っている学校は市立。

受験したいのは私立。

・・・えーと。

イヤな予感がするぞ。

 

 

とある通級の日に先生に聞いてみた。

私立中学に進学してもひとみの教室には通えるの??

答えは否。

 

 

ですよねー。

 

 

市立の学区の学校と通級は連携してフォローしてくれるけど、私立に行くとそれが叶わないってことね。(詳しい理由は知らないけど)

 

 

そこで札幌に引っ越してきたばかりのときのことを思い出す。

 

 

札幌への引っ越しが決まったときに市盲の先生が色々しらべてくれて北海道立特別支援教育センターなるところを紹介してくれた。

 

引っ越してすぐは幼稚園に入れず、横浜にあったような市盲の教育相談のような視知覚訓練のようなことをしてくれる施設もなく、途方にくれて相談に行った施設。

 

 

そしてそこで言われた。

道立なんで市立とは繋がらないと。

もちろん私立ともね。

幼児のちぃは道立でお世話になる施設がなかったので一度相談に行っただけで終了。

 

支援うけたいんですけどー。

教育に関することなんですけどー。

 

連携という言葉にとにかく憧れるわ。

 

そんなわけでちぃのお受験問題は問題にもなる前に終了したのでした。(学区の市立中に進学して、通級を継続の1択)

 

なので壁問題は先延ばしになっただけで、数年後また悩むことが確定しているような気がしてならない。