無虹彩で弱視の娘のこと

先天性無虹彩症の娘の備忘録的成長記

ちょっとした成長

ちぃは好奇心は強いけど、積極性はない。

これは性格的なものでもあり、見えにくいせいでもあると私は思っている。

 

どこか行くとき、何かするとき、必ず「一緒に行こう」と言い、はじめての場所などは絶対1人では行かない。(公園の遊具を除く)

その後も「ついてきて」とかなんだかんだで妹や私を誘う。

そして数回経験ができると1人でやるようになる。

 

そんなちぃのほんとーーにちょっとした成長。

 

こないだとあるパン屋さんに行ったときのこと。

そこのパン屋さんは建物の左半分が商品が並び、右半分がイートインになっているかなり大きなパン屋さん。

大きさの説明は難しいけど、北海道だからできる広さ。(説明にはなってない)

しかも大人気で店の外にも行列ができる混みあったお店。

あっ、130坪430㎡だって。こりゃ広いわ。

 

 

今回は店内で食べることにしたんだけど、お店の入り口にある予約札をテーブルに置くことで事前に席を確保する必要があるらしい。

私としては行列を抜けて席の確保に行きたくはない(せっかち)。

できれば行列係と席確保係にわかれてスムーズに食事を済ませたい。

そこで行列に並びながら、秒で動くりぃではなくあえてのちぃに場所取りをお願いしてみた。(この時点では完全にダメモト)

 

 

するとなんということでしょう。

札を持って無言でスタスタと広いイートインスペースに1人で行くじゃありませんか!

絶対りぃを誘うと思っていたのに。

自分が札を置いて帰ってくるまでに行列が進むと私たちのことを探しにくくなるから1人では行動しない、という私の予想を大きく裏切ってきた。

1年前にたった1回しか来てない場所でこれは上出来。

 

 

さらに食べ終わったときにトイレに行くって言うから、そっちだよってイートインスペースの端にある一角を指差したら、それまたスタスタと1人でトイレへ。

これも普段なら《そっち》という言葉からの情報量の少なさや、距離の遠さから行くことをためらう盤面。

どっちが女子トイレか一瞬悩んでるふうではあったけど戻ってくることはなかった。

 

 

広くてたいして把握していない場所、人ごみ、甘えられる相手、条件は揃ってたけど2つのミッション?を問題なくやってのけた。

まぁ、年齢諸々考えるとできて当たり前ではあるけど、ちぃの失敗を過度に怖がったり、妹を家来にしてやり過ごす普段を知っているから普通に驚いた。

ただ、過剰なリアクションをしてしまうとたぶんよろしくないと判断したので、反応しないで出迎えてみた。(こっそり歓喜

この調子でこなせるようになってほしいなー。

 

 

 

ここで突如別件のような、しかしちぃの行動に影響の深いと思われる話。

それにしてもトイレの水を流す方法が多すぎるのはなんとかならないもんだろうか。

レバー、ボタン、センサーと大きく分けても複数あり、さらにそれぞれの位置や大きさ、色も違って、それがある程度統一されるだけでもちぃの1人でトイレに行ける率が上がるんだよね。

どうやって水を流せばいいかわからないトイレに1人で行きたくないよね、わかるよ。

さらに言うとドアの前まで行かないと入っているのか空いているのかわからないトイレも困る。

トイレットペーパーの交換が難しいとか、紙の端がわかりにくいちぎれ方をするペーパーホルダーとか。(結局言い出したら止まらない・・)

障がいにも色々あるから難しいんだろうけど、UDの匠さんがいたらいいのに。

自分でデザインして商品化できたらもっといいけどね。