無虹彩で弱視の娘のこと

先天性無虹彩症の娘の備忘録的成長記

神奈川県ライトセンター

2013年3月

 

区役所でもらったライトセンターのビラには乳幼児の目の見えにくい子について書いてあったかな。

・・あんまり覚えてないや。

 

すぐにライトセンターに行かなかったのは、二俣川という横浜在住歴1年の私には聞きなれない地名、ここに行って何かがどうにかなるわけでもないという漠然とした思い込み。

そして一番足が遠のいた理由は

見えているから。

 

目以外は発達で気になることも少なく(指さしはしなかったけど見えてないからしないんだろうと気にしていなかった)、離乳食も順調に進み、ママをみてそこまで自分で移動できる。

家でおもちゃで遊んだり、日常的に目を使うことはできている。

見えにくそうという様子はない。

そうなると

 

ライトセンターに行ってどうするんだろう?

見えているのに診断がついたくらいで(現状困り感がないのに)行っていいのか?

もっともっと困っている人が行くべき場所じゃないか。

と思うと行く気にならなかった。

 

今なら思う、困り感がない=問題ない、ではない。

なにせ診断がついてるんだから。

困り感があからさまになる前にできること、しておけばいいことはたくさんある。

困り感が出るまで待つ必要はどこにもなかった。

 

 

それでも年が明け春になる頃、試しに話でもと軽い気持ちで面談の予約を入れた。

 

面談は全盲の方と晴眼の方の2名。

ちぃの成育歴などを説明した後ライトセンターについて教えてもらった。

ライトセンターは視覚障碍者の支援施設で図書室や体育館、プールがあるんだけど、キッズルームというものもあり、そこではひよこ教室というのをやっているらしい。

未就園児対象に月に3~4回くらい10時から14時(だったかな?)までプレのような感じで集まっているらしい。

残念ながら半年後にはひよこ教室は終了が決まっているらしい。

 

 

興味があればぜひ、と言ってもらった。

このときもまだ自分たちなんかが通っていいんだろうかという思いはあったけど、面談してくれた方たちの印象がよかったこと、キッズルームは広くってボーネルンドのサイバーホイールやソフトブロックなど楽しそうなものがたくさんあったこと、遠いわりに道はわかりやすくて自分の運転で行けそうだったことから一度行ってみることにした。

 

そんなわけでライトセンターに通う強い理由や気持ちはなかった。

ただ、この行動で私たちの今後が大きく変化したことは間違いのないこと。

 

この時点でちぃ11か月。

昔の私に秋・冬をぼーっと過ごしてないで早くライトセンター行けよ!

と言いたいところだけど、考え方を変えるとこんな小さいうちに似た境遇のお友達に会えて、専門的な知識や情報を得るチャンスが転がってきたのはほんっとに幸運。

ありがとう転勤、ありがとう横浜。